店舗デザイン

バー・ダイニングバー・店舗作りの注意点

バーやダイニングバーの内装デザインでこだわるべき点とは

・バーやダイニングバーは内装デザインが最も重要
└バーではお酒の提供が基本となり、その時間を楽しむ大人の来店がメインとなる
バーのお客様にはシングルやカップルなど比較的少人数で訪れることが多いという特徴があるため、ボックス席ではなくカウンター席が多く設けられています。
また、バーは軽飲食にあたる業態で、手の込んだ料理などが提供されることはあまりない為、お酒を楽しんだりその空間の雰囲気を楽しむ大人のお客さんが多いのです。
このように、バーは大人が大人の時間を楽しむところであるため、適切な内装デザインによる空間作りが集客のカギとなります。

└ダイニングバーはお酒以外にも食事のメニューが充実しているバーのこと、最近流行のバルなども近い存在
バーはお酒をメインにしているお店で食事があまり出来ないイメージの比較的小人数で訪れるお店であるのに対し、
ダイニングバーはバーでお食事が出来る団体客が訪れるお店になります。
「ダイニングバー」は純粋な「バー」よりもカジュアルな雰囲気で、はじめてでも入店しやすく、食事も楽しめるのが特徴のお店です。
ショットバーやオーセンティックバーに比べればお酒の提供だけでなく食事も主たる売上の元の一つであるため、
比較的客単価は高め。
経済的に余裕がない若い世代のお客様は、通いにくいため、ショットバーなどに比べると比較的年齢層が高く、
だいたい30代〜40代くらいのお客様が多いことが通常です。
食事を提供する分仕事帰りの会社員の利用や忘年会や新年会での団体客の利用、
バーという営業スタイルの性質上、2・3次会での利用など利用方法は様々です。

└店舗デザインとコンセプトの統一感
バーに限らずいかなる業種形態でも重要なのが「店舗コンセプト」です。
お酒の知識を持ち合わせたバーテンダーが所属するオーセンティックバー、一杯から注文できるショットバー、
料理が充実したダイニングバー、ダーツなどが楽しめるアミューズメントバーなど、バーにはいくつかの種類があります。
オーセンティックバーではお酒やお店の雰囲気を静かに楽しみたい落ち着いた大人がメインターゲットとなり、
アミューズメントバーでは比較的若い年齢層の来店が増える傾向にあります。
コンセプトによって客層にも変化があるため、上記のような趣向に合わせて
落ち着いた雰囲気でラグジュアリー感がある店舗デザインにするのか、
それとも明るいカジュアルな雰囲気にするのかを考えていくのが良いでしょう。
自分の店ならではの“強み”をしっかりと押し出して空間演出をすることが大切です。

└照明や音楽機器などを利用して雰囲気やムードを演出する
大人のための社交場であるバー。ほかの業種に比べてムード作りが肝となります。
照明はお店の雰囲気をつくる大切な要素です。
照明ひとつで、満足度も滞在時間も売上も変わってしまうもの。
明るめよりも暗めの照明の方がバーには合っていると言えます。
特に間接照明は非常に人気の高い商品です。
照度だけではなく、照明器具自体にもこだわるのを忘れないようにしましょう。
照明を決める際“感覚”を大切にすることも1つの方法です。
感覚がつかめない場合は、照明に調整機能をつけ、雰囲気に合わせて変えていきましょう。

またBGMもお店の雰囲気作りにはかかせないものです。
BGMには、「雰囲気の良いお店だな」「ゆっくりできるな」など、お客様にお店で感じて欲しい印象に誘導する効果や
隣席の人の話し声や店舗内に設置された機械の音を気にならないレベルまで隠すことの出来る効果もあります。
BGMをセレクトする場合には、お客様の客層で選ぶことも大切です。
若いお客様が多い店舗なら最新の洋楽ヒットソングを、ミドル世代のお客様が多い店舗なら古い洋楽、といった工夫も効果的です。
このように、BGMにはお客様の店舗に対するイメージを左右する力があります。
BGMを取り入れる際には、どのようなイメージを抱いてほしいのかを意識しながら、
店舗のコンセプトに合った音楽をセレクトすることが大切です。

・バーやダイニングバーの内装のポイントとなる部分
└カウンターはバーのイメージと、店員の動線を考慮した設計に
カウンターは、バーにとってとても重要な要素です。
「店の顔」となるカウンターは、必ずお客様の目に入る場所なので、デザイン会社とはじっくり打ち合わせをしたうえで、
作り上げていくのがいいでしょう。
内装デザインのコンセプトにマッチしたオリジナリティある物を考えるに加え、どこに配置するかのレイアウトも厳選しましょう。
バーテンダーが一人で回すこともあるので、ホールスペースに出る必要がないカウンターを中心に据えたレイアウトは
オペレーションをする際にも利便性が高いため、使い勝手も考慮する必要があります。
カウンター上にダウンライトがあると、グラスに注がれたお酒を鮮やかに演出します。
照明、動線なども視野に入れてトータルで考えましょう。

└座席のサイズ感やVIPルームといった個室を用意するなどお客様の過ごしやすさを考える
VIPルームは高級なバーを目指す際に必要となる空間です。
バー訪れているお客さん全てがオープンな場での会話を望んでいるわけではありません。
お客様によってはオープンスペース以外の閉ざされた空間でドリンクや会話を楽しみたいという人や
接待などで商談相手をもてなしたい場合などは、仕切られたより落ち着いた空間でゆっくりと話したいことが多いのです。
VIPルームは物件選びの段階ですでに考慮に入れておくべきことなので、
お店のコンセプトを練るときに必要か否かを決めておきましょう。

└バックバーやカウンターバックはインテリアとして見られていることを意識してデザインする
バーのもう一つの顔となるのがバーの主役であるお酒を並べる飾り棚(カウンターバック)です。
きれいに磨かれたウィスキーやワインなどのボトルが並べてあり、バーの個性を出すために一役買うもので、
こだわることでより魅力的な内装デザインが実現できます。
置いてあるだけでインテリアの一部となり、間接照明やバランス照明などで光をあてると、より一層際立ちます。
“ただ置く”のではなく、いかに美しく並べられるかが、バーの手腕が試されるところです。
カウンターと同じで、必ずお客様の目に入る場所なので、デザイン会社とはじっくり打ち合わせをしたうえで、
作り上げていくのがいいでしょう。

└できるだけコンセプトや理想を現実化するためにイメージの準備を
内装デザインは飲食店にとって生命線ともいえる重要な要素です。
お客様は現実世界から離れて開放的な気分を味わうために来店するケースが多いでしょう。
コンセプトがままならないお店であれば、「二度と来店しない」といったことも起きかねません。
バーは他の業種以上に内装の雰囲気が重要です。限られたスペースの中でそれを表現するためには、
内装会社に要望を伝える前に自分の中でコンセプトやイメージ、方向性をまとめておかなければなりません。
内装会社にイメージを伝えにくい場合は、雑誌の切り抜きやお気に入りのお店の写真を見せるなど、
適宜すり合わせを行いましょう。
あなたの想いとコンセプトがつまった意味のあるデザインだからこそ、
従業員に誇りを持って働いてもらうことができます。
お店の宣伝をする際にお店のコンセプトがお客様に伝わり易くなり、口コミでも広がりやすくなります。
後になってから「こんなはずじゃなかった。」「実はコンセプトと違った」といった迷いや後悔が出てこないように、
理想のバーの内装を作り上げるために、ポイントをしっかりと整理しておきましょう。



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